目覚める度に、傷ついて
加担
あたしがいない教室内では昨日と同じようにミカちゃんがイジメのターゲットになっていた。
あたしは穂月と司に呼ばれてその輪の中に混ざり、ミカちゃんを見おろす。
ミカちゃんは床に落とされた教科書を拾っている。
その背中を穂月がデッキブラシでこすりはじめた。
「この背中汚いんだけどぉ」
そう言いながら代わる代わるにデッキブラシでミカちゃんの背中をこする。
白いブラウスはあっという間に黒く汚れ、シワが付いていく。
「ほら」
司があたしへデッキブラシを手渡していた。
「え……」
「なんだよ、お前もやるだろ?」
司にそう言われ、あたしは一歩後ろへ下がった。
あたしはなにもしない。
そういう意思表示だった。
「なんだよ浩志、お前面白くねぇんだよ」
あたしの反応を見た司がチッと舌打ちをしてそう言った。
あたしは穂月と司に呼ばれてその輪の中に混ざり、ミカちゃんを見おろす。
ミカちゃんは床に落とされた教科書を拾っている。
その背中を穂月がデッキブラシでこすりはじめた。
「この背中汚いんだけどぉ」
そう言いながら代わる代わるにデッキブラシでミカちゃんの背中をこする。
白いブラウスはあっという間に黒く汚れ、シワが付いていく。
「ほら」
司があたしへデッキブラシを手渡していた。
「え……」
「なんだよ、お前もやるだろ?」
司にそう言われ、あたしは一歩後ろへ下がった。
あたしはなにもしない。
そういう意思表示だった。
「なんだよ浩志、お前面白くねぇんだよ」
あたしの反応を見た司がチッと舌打ちをしてそう言った。