目覚める度に、傷ついて
それを見ていた奏がホッとしたように頬をほころばせるのがわかった。


「奏も、クラスメートから奪った分はちゃんと返せよ」


念を押すようにそう言うと、奏は「わかってる」と、頷いたのだった。
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