目覚める度に、傷ついて
机に置いてある鞄の中を確認する。
昨日持って行ったままだから教科書を入れ替えなければいけない。
そう思い、引き出しを開けた。
瞬間、心臓がドクンッと大きく跳ねた。
浩志の机の引き出しには写真が何枚か入っていた。
それを手に取り、確認して行く。
すべでの写真の穂月が写っているのがわかった。
正面から撮った写真は一枚もない。
全部隠し撮りだ。
あたしは自分の口から空気が漏れていく感覚がして、ハッと息を飲んだ。
わからなかったことが次第に見えて来る。
浩志は穂月の事が好き。
穂月がイジメのリーダー格だから、浩志はそばについていた。
そして自殺未遂の隠ぺいも、穂月が悪者にならないために浩志の両親が計らったもの……。
あたしは昨日父親が言っていた言葉を思い出していた。
家族のために権力を使う。
その言葉がピタリとはまってしまった。
昨日持って行ったままだから教科書を入れ替えなければいけない。
そう思い、引き出しを開けた。
瞬間、心臓がドクンッと大きく跳ねた。
浩志の机の引き出しには写真が何枚か入っていた。
それを手に取り、確認して行く。
すべでの写真の穂月が写っているのがわかった。
正面から撮った写真は一枚もない。
全部隠し撮りだ。
あたしは自分の口から空気が漏れていく感覚がして、ハッと息を飲んだ。
わからなかったことが次第に見えて来る。
浩志は穂月の事が好き。
穂月がイジメのリーダー格だから、浩志はそばについていた。
そして自殺未遂の隠ぺいも、穂月が悪者にならないために浩志の両親が計らったもの……。
あたしは昨日父親が言っていた言葉を思い出していた。
家族のために権力を使う。
その言葉がピタリとはまってしまった。