目覚める度に、傷ついて
有言実行
コンビニの中はサラリーマンや学生の姿で賑わっていた。


この窮屈な中で買い物をするのが嫌だから、あたしと天真をパシリに使ったようだ。


「パンって、どんなパンだろうな」


パンコーナーの前に立ってそう呟くと、天真は迷うことなくクリームパンと焼きそばパンを手に取った。


「司がいつも食べるのはこれだろ。あとはレモンティー」


「お前、すごいな」


完璧に司の好みを把握しているらしい。


天真は顔をしかめて「お前、間違えるたびにケツを叩かれた経験を忘れたのかよ」と、言って来た。


そうだったんだ。


浩志も天真もよほどお尻を叩かれて来たようだ。


あたしはそんな光景見たことがないから、衝撃的だった。


「それよりお前どうするんだよ?」


レジに並んでいる時天真がそう聞いて来た。


「どうするって?」


「ミカイジメだよ」


声を殺してそう言われた。


「するわけないだろ」
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