拝啓、大好きな君へ。〜最期に伝えたいこと〜
第1章
「貴方の余命はあと一年です」
医者から無慈悲に告げられた言葉に、私は息を呑んだ。
私は、今ガンに侵されている。
全身転移しているらしくて、もう治療はできないようだ。
「どういうことですか!」
「娘は・・・、死ぬんですか!?」
医者に掴みかからんばかりの、両親。
「もういいよ。」
私は、笑って告げた。