拝啓、大好きな君へ。〜最期に伝えたいこと〜
ドンッ。
「っ・・・!!!」
ぶつかった衝撃で、私の心臓が物凄く傷んだ。
「あーっ、わりぃわりぃ〜。」
爆笑しながら覗き込んでくる男子。
尾崎 龍二。 私の苦手な男子の一人だ。
何かと私に意地悪ばかりしてくる。
「・・はーっ、はーっ、・・・」
私は、呼吸を整えると、尾崎を睨んだ。
「あんたねぇ・・・。教室で暴れ回るのやめなよね!?」
「いやー、ごめんごめん!ついそこに瀬奈がいたから!」
「は、何名前で呼んでんの、キモチワルイ」
「えっ!?ダメー?」
なんなんだ、コイツ。