拝啓、大好きな君へ。〜最期に伝えたいこと〜
(どういうことだよ・・・!?なんで、肩にぶつかったのに胸抑えてんのこいつ!なんか苦しそうだし、なんかあったのか??)
「はーっ、はーっ、・・・」
呼吸を整えたソイツ・・・こと、渡瀬瀬奈は、俺のことを睨みつけ、何事もなかったかのように小言を言い始めた。
「あんたねぇ・・・!教室で暴れ回るのやめなよね!?」
俺は、照れ隠しのように言った。
「ごめんごめん〜、ついそこに瀬奈がいたから」
「は、何名前で呼んでんの、キモチワルイ」
「え〜っ!ダメー?」
相変わらず面白え女だな。
瀬奈が友達と去って行ったあと、俺はじっと考え込んでいた。
(・・・なんかありそうだな。)