愛しい人
「手どけて?」

じっと彼を見つめて首を横に降る。
恥ずかしい、こんなに小さな胸見られるの。

「あっ、反抗してる。恥ずかしいのは我慢して」

そう言ってニコッと笑うと私の両手を頭の上で一つに束ねる。

「キャッ」

思わず抵抗するも到底敵わない。
そのまま私の露になった胸に彼の手が触れる。

一つに一つに丁寧にゆっくり私の体が解き放たれていくのが分かる。

そして甘い声を押さえることも出来ない。

ボーッと快感に溺れて行くなか彼の手が大事なところに触れる。
その瞬間頭が一気に現実に戻り足を固く閉じてしまう。

「足、開いて?」 

さっきとは違い恥ずかしさ以外の感情が溢れ出てなかなか力が抜けない。

「ごめんなさい」

また、この言葉が出てしまう。
迷惑をかけないって言ったのは自分なのに私自身がその約束を守れない。

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