幼なじみのフキゲンなかくしごと

瑞季くんの家はかなりのお金持ちだ。



お父さんが大手リゾート会社の社長をしていて、瑞季くんは、その長男。


対する私は、幼なじみとは言えど、庶民もいいところで。



昔は本当によく一緒に遊んでいたけれど、自分は瑞季くんと結婚するんだって勝手に思い込んでたのを思い出すと笑ってしまう。




考えてみれば簡単なこと。


お金持ちの瑞季くんと庶民の私では

釣り合いがとれないのは当たり前。



瑞季くんが私を恋愛対象として見たことなんて、一度だってあるはずが無い。



まさか、嫌われてるとまでは思ってなかったけど……。
< 11 / 304 >

この作品をシェア

pagetop