幼なじみのフキゲンなかくしごと


「んー……確かにそうだね。じゃあ白井先生にはあさひちゃんはもう帰ってたって伝えとくから、あとは俺に任せて?」



優しい顔でわらったあと、葛西くんは私の頭にポンッと手をのせた。

反応して肩が上がってしまう。


こういうの、慣れてないからはずかしい。

美結ちゃんたちも見てるのに。


……瑞季くんとの仲を疑われるより、いいかもしれないけど。



「前にも言ったけど、葛西くんひとりにそんなことさせられない。一緒に運ぶよ?」


「あさひちゃん……」



意外そうな目で私を見てくる。

だって、係決めで自分がこの係を選んだんだから、仕事はきちんとしないと。



「だから……ごめん矢代くん。係の方に行ってくるね」


語尾が弱くなりながらもそう口にした。

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