幼なじみのフキゲンなかくしごと


だけど、状況がいまいち飲み込めてないというように目をパチパチさせている美結ちゃんと視線がぶつかって、心の中はいっきに冷えてしまう。



美結ちゃんが驚いてるのも当然だ。



" あの後よく眠れた? "


だなんて、一緒にいたことを隠すつもりなんて、まるでないような言い方。




口調もなにもかも、完全に学校での" 矢代瑞季 " で……。

他のみんなと同じ態度で接してもらえたことに嬉しさ半分、戸惑い半分。



「あさひちゃん、もしかして泊まったの?」


「へっ」


「学校では全然一緒にいないのに、ほんとは休日は一緒に過ごしたりする仲?」


「そ、そういうんじゃないよ……!」

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