幼なじみのフキゲンなかくしごと
否定したのに、美結ちゃんは疑わしげな目で私を見て、そのまま瑞季くんのあとを追いかけていってしまった。
どうしよう、と頭を抱える。
美結ちゃんにイヤな思いさせちゃったかもしれない。
瑞季くんの家に泊まったことは事実だけど、あれは生駒さんが家にいなかったっていう理由と、依吹くんが私に会いたがってたから……だよね?
だけど、これからは金曜日に私と会ってくれるって言ってたし。
学校でも、普通に話しかけてくれた……。
「あさひ大丈夫? 美結に何か言われたの?
」
気を使ってか、少し離れたところで様子を見ていてくれた友香ちゃん。
「ねえ友香ちゃん、瑞季くんと私の関係ってなんだろう」
「……どうしたの、急に」
「いや、やっぱり何でもない……」
「……そっか。もうすぐホームルーム始まるし、またあとで話聞く」
「うん……ありがとう」
だめだ。わかんないことばっかり。
瑞季くんはもう、私のこと
" 嫌い " じゃないって思っていいの……?