幼なじみのフキゲンなかくしごと

そう思ったと同時。


キーンコーン……と昼休み終了を知らせるチャイムが鳴ってしまった。



「ああー終わったし。どうすんのさ、これ」



ため息をついた葛西くんに「お前が遅かったせいだ」と、すかさず先生がチョップを食らわす。




「俺、次授業入ってんだよ……ってことで、お前ら今日の放課後これやっとけよ」



「ええっ放課後!? 俺カラオケが……じゃなくて、バイトが!ある!!」


「はいはい。じゃあよろしく」


「は!? ちょっと、白井せんせぇ……」


「ちなみに俺、今日は定時で帰るからふたりで頑張れな」



そう言い残して去っていく先生。

葛西くんはがっくりと肩を落としている。

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