幼なじみのフキゲンなかくしごと
どうしよう、真っ暗……!
「なんで閉めるの!? なんにも見えないよ……」
「や、なんとなく……」
なんとなく? そんなの理由になってない。
すぐ近くで声は聞こえるのに、目が闇に慣れきってないせいで葛西くんが今どんな顔をしてるのかわからない。
ふざけてるのかな……?
暗くして私を怖がらせようと思ってる?
だとしたらひどいよ。
暗いの、けっこう苦手だから……。
「あさひちゃん行かないで」
声がしたと同時に、手探りでドアに伸ばそうとした手が掴まれた。直後、強い力で引っぱられる。
「……ふたりきりだから、ちょっと楽しいことしよ」