現場系男子にご用心!?【長編改訂版】
仕方なく、岡田さんにそう言った。
本当は少し一人の時間も欲しかったけど、あんな顔されたらそう言うしかないじゃないか。

その言葉に岡田さんは一瞬で嬉しそうな表情に変わって、私をギュッと抱きしめた。


「俺も手伝うよ。早めに一緒に住みたいしね。ありがとう、俺のワガママ聞いてくれて」

「まあ、いいよ。どうせ遅かれ早かれ一緒には住むことになるんだし。でも本当にいいの?私、なんにも出来ない女だけど」

「いいよ、里緒奈が一緒にいてくれるだけでいい」

そして私にキスを落とした。
最近はそのキスにも慣れて、キスをされることが嬉しくなった。

たまにだけど、自分からキスをするようにもなった。
だけど自分からするとそれだけじゃ済まなくなるから、あまりやらないけど。


それから岡田さんは、「来週の休みに、自分の実家と私の実家に行こう」と言った。
これからのことをちゃんと両親に話をしたいから、と。

岡田さんの両親は、私のことを受け入れてくれるんだろうかって少し不安になる。
でも、岡田さんは私のことを正月休みのときに報告していたらしくて、両親は喜んで賛成してくれてるって言ってくれた。

たぶん私の両親は、実物の岡田さんを連れて行ったら、格好良さに腰を抜かしてしまうかも。
それでいて、「こんな娘でいいのか?本当に後悔しないか?」って言いそうだ。

そう岡田さんに言ったら、「それは楽しみだな、早く会ってみたい」となぜか楽しそうに話していた。
実際に親にそんなこと言われたら、どう反応したらいいか分からないけど。

でもきっと父と母も喜んで、岡田さんを歓迎してくれるに違いない。


……そして、父は飲み相手が増えたと、岡田さんを離さないだろうな。
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