現場系男子にご用心!?【長編改訂版】
「おい、真壁。なんか顔がニヤけてるぞ」
「へ?」
それは昼休みでのこと。
例の如く、食堂でカップラーメンの麺を頬張ろうとしていたときだった。
私の前を歩いていた東雲課長が、私を見るなりそう指摘する。
いつもは私とパートのおばちゃんズ、たまに事務の秋元さんと数少ない女子メンツでお昼を食べているのだけど、今日に限っては向かいには岡田さんがいた。
というのも、いらぬ気を利かせてなのか、おばちゃんズが岡田さんを連れて来て、私の前に座らせて、
「私たち今日は違う場所で食べるわ~。ウフフ、休憩中くらいは一緒にいても誰も文句は言わないもの。若いお二人、ごゆっくりねぇ~」
なんて、テンション高めに言い放って、私が止めるのも一切聞かずに行ってしまった。
岡田さんも連れて来られたときは少し困惑していたけど、どうもまんざらではないらしく、「そう言うなら仕方ないなぁ」と言いながら、嬉しそうに私の前に座る。
私たちの周りに座っている社員たちは、こちらをチラチラ見ながらお昼を食べていた。
みな一様にニヤニヤしながら。
……悪ノリが酷すぎる。
周りの視線と、ひそひそ声と、そして向かいの岡田さんの笑みと。
居心地悪いったらありゃしない。
食べてるラーメンの味も感じないわ。
なんて思っていたのに、東雲課長にそう指摘され、私は動揺した。
「……ニヤけてないですよ。めちゃくちゃ恥ずかしいだけです」
課長にはそう反論したけれど、内心動揺している。
気持ちとは裏腹に、目の前にいる岡田さんのことを意識して、知らない間に顔に出てしまってたんじゃないかって。
ほら、だって今日の私、少し変だからさ。
「へ?」
それは昼休みでのこと。
例の如く、食堂でカップラーメンの麺を頬張ろうとしていたときだった。
私の前を歩いていた東雲課長が、私を見るなりそう指摘する。
いつもは私とパートのおばちゃんズ、たまに事務の秋元さんと数少ない女子メンツでお昼を食べているのだけど、今日に限っては向かいには岡田さんがいた。
というのも、いらぬ気を利かせてなのか、おばちゃんズが岡田さんを連れて来て、私の前に座らせて、
「私たち今日は違う場所で食べるわ~。ウフフ、休憩中くらいは一緒にいても誰も文句は言わないもの。若いお二人、ごゆっくりねぇ~」
なんて、テンション高めに言い放って、私が止めるのも一切聞かずに行ってしまった。
岡田さんも連れて来られたときは少し困惑していたけど、どうもまんざらではないらしく、「そう言うなら仕方ないなぁ」と言いながら、嬉しそうに私の前に座る。
私たちの周りに座っている社員たちは、こちらをチラチラ見ながらお昼を食べていた。
みな一様にニヤニヤしながら。
……悪ノリが酷すぎる。
周りの視線と、ひそひそ声と、そして向かいの岡田さんの笑みと。
居心地悪いったらありゃしない。
食べてるラーメンの味も感じないわ。
なんて思っていたのに、東雲課長にそう指摘され、私は動揺した。
「……ニヤけてないですよ。めちゃくちゃ恥ずかしいだけです」
課長にはそう反論したけれど、内心動揺している。
気持ちとは裏腹に、目の前にいる岡田さんのことを意識して、知らない間に顔に出てしまってたんじゃないかって。
ほら、だって今日の私、少し変だからさ。