現場系男子にご用心!?【長編改訂版】
「岡田ちゃんに聞くけどさ、岡田ちゃんは真壁で本当にいいのか?いや、反対しているワケじゃないんだけど、ほらコイツこの通り少しズボラだから。後々苦労するかもしれないぞ?」
「ちょ、なに聞いてるんですか!課長!!」
「なんだよ、本当のことだろ。お前も少しは岡田ちゃんのために努力しろよ?じゃないと飽きられるぞ」
ズボラなのは図星なので、なんにも言えない。
けど、こんなに人のいる前で正直に聞かなくてもいいじゃないか!
「いえいえ、東雲課長。今のままの里緒奈だからいいんですよ。俺、結構世話焼きなんで、このくらいズボラな方がやりがいがありますしね」
「そ、そうなのか」
「それになにより一緒にいて楽しいんで。里緒奈とだったら明るい家庭を築けそうでしょう?」
岡田さんは満面の笑みで課長に答える。
……て、いきなりなにを言い出すんだ、岡田よ!!!
あ、明るい家庭……?
そ、それって。
「な、なにを……」
岡田さんの言葉に動揺を隠しきれなくて、それ以上言えなくなった。
課長もまさか岡田さんがそんなことを言うとは思っていなかったのか、驚いた表情を浮かべている。
そしてなにより周りの社員たちが、目を丸くしてこちらを見ていた。
中には固まって、箸や食器を落とす人もチラホラ。
っていうか。
岡田さんはもう既に、そんな先のことまで考えていたってこと?
まだ付き合ってもいないのに?
話をするようになって、そんな日も経ってないのに!?
泳ぐ目をなんとか岡田さんに向ける。
岡田さんは相変わらず、爽やかな笑顔で私を見ていた。
ただ私を見つめるその瞳は、やたらと真剣だった。
たらり、と一筋汗が零れる。
『そういうことだから、覚悟していてね』
その後、岡田さんから来たメールの言葉。
私はトイレの個室で、ひとり頭を抱えて悩んでいた。
「ちょ、なに聞いてるんですか!課長!!」
「なんだよ、本当のことだろ。お前も少しは岡田ちゃんのために努力しろよ?じゃないと飽きられるぞ」
ズボラなのは図星なので、なんにも言えない。
けど、こんなに人のいる前で正直に聞かなくてもいいじゃないか!
「いえいえ、東雲課長。今のままの里緒奈だからいいんですよ。俺、結構世話焼きなんで、このくらいズボラな方がやりがいがありますしね」
「そ、そうなのか」
「それになにより一緒にいて楽しいんで。里緒奈とだったら明るい家庭を築けそうでしょう?」
岡田さんは満面の笑みで課長に答える。
……て、いきなりなにを言い出すんだ、岡田よ!!!
あ、明るい家庭……?
そ、それって。
「な、なにを……」
岡田さんの言葉に動揺を隠しきれなくて、それ以上言えなくなった。
課長もまさか岡田さんがそんなことを言うとは思っていなかったのか、驚いた表情を浮かべている。
そしてなにより周りの社員たちが、目を丸くしてこちらを見ていた。
中には固まって、箸や食器を落とす人もチラホラ。
っていうか。
岡田さんはもう既に、そんな先のことまで考えていたってこと?
まだ付き合ってもいないのに?
話をするようになって、そんな日も経ってないのに!?
泳ぐ目をなんとか岡田さんに向ける。
岡田さんは相変わらず、爽やかな笑顔で私を見ていた。
ただ私を見つめるその瞳は、やたらと真剣だった。
たらり、と一筋汗が零れる。
『そういうことだから、覚悟していてね』
その後、岡田さんから来たメールの言葉。
私はトイレの個室で、ひとり頭を抱えて悩んでいた。