正しい男の選び方

葉子がベジタリアンだという話に深く頷いて理解してくれた政好。
その後、少し照れたように、でも、ほのかな誇りを持って、プラスチックバッグは使わないんだ、と告白してくれた政好。

葉子は、そんな政好の端正で穏やかな横顔に見惚れていた。

そんな興奮さめやらぬ時に。
寿司と美女のコンボの写真。

酒を飲みながら、高笑いをしている浩平の顔がちらついた。

む・か・つ・く!

葉子は急いでコンピュータを立ち上げる。
アマゾン、森林、砂漠化とタイプし検索をかけた。途端に広大な熱帯雨林の森林が茶色く醜く伐採されている画像がいくつも出て来た。

それを送り返そうとしてふと思いつく。

今度は、星野浩平とググって浩平の経歴を検索する。
結構な数の検索結果が出てきた。

顔写真もいくつも出てくる。
ケータイのアプリがいくつか大ヒットして今や日本で五本指にはいるほどの個人資産家らしい。

甘い顔立ちでスマートな出で立ちの浩平はひどく写真映えする。まるで芸能人のように画像がたくさん抽出された。
そのうちの一つを慎重に選び出して、お絵描きソフトに落とす。

さささっと写真をいじってイラストに変えた浩平をさっきのアマゾンが砂漠化した写真と合成させる。

なかなか思った通りのイメージが出来上がらない。

ああでもない、こうでもないと結局しばらくの間パソコンの前に張り付くこととなった。

小一時間ほど経っただろうか、殺伐とした砂漠化したアマゾンのど真ん中で、窒息死している浩平のイラストが浮かび上がった。
なかなかの出来だ。葉子は、すぐさまそれを浩平に送りつけてやった。

間髪入れずに返って来たのはーー



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