スウィングしなけりゃときめかない!―教師なワタシと身勝手ホゴシャ―
学校がすさむから職員室も覇気がなくなるのか、職員室の不協和音が学校の問題を呼び寄せるのか。
いずれにしても、ちょっとよくない学校の職員室は、どうにも居心地が悪いのは事実だ。
わたしの最初の赴任校もそんなふうだった。
企業でも、社長さんひとりが変わったら、社風や経営状態がガラッと変わることがあるって聞いた。
学校は、もっとダイレクトだ。
先生たち次第で、ほんの3年で荒れることもあれば、同じ期間でクルッと改善することもある。
今わたしたちが勤めている喜多小学校は、この地区で最高の学校だと言われている。
何が違うって、まず、先生方が生き生きしてる。
仕事するのが楽しくてたまらないって顔で、テンション高いから挨拶しちゃうよみたいなノリで、子どもたちへの声掛けを欠かさない。
子どもたちは敏感だ。
大人の嘘を、すぐに感じ取る。
喜多小学校の挨拶には嘘がない。
だから、子どもたちもちゃんと挨拶を返してくれる。
しかも、先生方に負けてられるかって感じの元気な声だ。
挨拶から始まって全部、掃除をまじめにするだとか、廊下は右側を歩くだとか、小さなひとつひとつを、喜多っ子たちは自発的にきちんとしている。
それが「きちんと」だっていう堅苦しい意識がないんだと思う。
「当然」だから、ちゃんとできるんだろう。