スウィングしなけりゃときめかない!―教師なワタシと身勝手ホゴシャ―
「ああぁぁ、今日は眠いぃぃ……」
ぶくぶくと、ため息をつく。
眠いんだけど、やらなきゃいけない丸つけがある。
放課後、あそこまでガッツリ時間を取られる予定じゃなかったから。
それに、研究授業のための勉強をしなきゃいけない。
音楽の授業モデルが載ってる指導書、読んでおきたいのがいっぱいある。
毎日コツコツ読み進めなきゃいけないのに。
学校にいる間に全部の仕事を終えろとかいう業務指導をするお偉いさん、何考えてるんだろ?
できるんならやってみろっての。
「だいたい、人間相手の仕事なんだから、頭がスパスパ切り替えられるわけないんだよ」
サラリーマン教員という人種も、いるにはいるらしい。
アフター5はほんとにスパッと仕事から離れて、自由自在に夜遊びできちゃう人とか。
自分の子どもの運動会のために有休を取って、担任してる子どもたちの運動会をパスしちゃうような人とか。
無理です。
少なくとも、わたしにはできません。
テレビを観てても、小学校の先生という視点から離れられない自分がいる。
この芸人の暴力的な発言や他人を見下す傲慢な態度、子どもたちがまねしたらどうしよう?
こういうギャグがおもしろいんだと、子どもたちが誤解したらどうしよう?