スウィングしなけりゃときめかない!―教師なワタシと身勝手ホゴシャ―
職業病だ。
でも、わたしはそんな自分が好きだし、教員という仕事が好きだし、何より子どもたちが好きだ。
子どもたちは可能性をいっぱい持ってて、わたしのことをまっすぐに見てくれて、わたしが頑張ればそのぶん一生懸命に応えてくれる。
そうだ。
だから、やれることを精いっぱいやらなきゃいけない。
「らみちゃん問題、頑張ろっ。これから先、もっと大変なこと、きっとあるし」
わたしが4年生を受け持つのは、これで3回目だ。
子どもたちのカラーにもよるけど、中学年は比較的、担任しやすいと言われている。
去年は2年生だった。
初めての低学年は、前年度の先生がしつけに甘い人だったせいもあって、最初はけっこう手を焼いた。
授業中に座っていられない子が数人いたんだ。
わたしはストレスが喉に出やすいから、1学期は声が嗄れっぱなしだった。
7月になって、ようやくクラス全体が落ち着いてきたから、それをどうにか維持したくて、わたしは毎朝、校区内のラジオ体操を順繰りに巡って、子どもたちと会っていた。
勉強が遅れてる子は容赦なく学校に呼び出して、遅れを取り戻す特別授業をした。
そんなこんなで、プライベート返上の勢いで頑張った甲斐があって、3年生に上がるころには、わたしが本気で感動するほど、子どもたちは自発的ないい子に育ってくれた。