俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
「え~っと、次は…柊。柊悠翔~」




しかしその名前に反応する者は誰もいなかった。




あれ、この名前さっき聞いたような…




「柊はおらんのか?休みか?じゃあ…」



そう言って次の名前を呼ぼうとしたとき、教室のドアが勢いよく開いたのだった。




「遅れました。セーフですか?」




そこには大きな欠伸をし、気だるそうに喋る男子生徒が立っていた。




「名前は?」





「…柊悠翔」




「初日だし大目にみてやろう。ほら、早く席に着け」




先生に肩をたたかれ、男の子は鬱陶しそうな表情をみせると、教室内へと入ってきた。
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