俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
傘を差しながら一人で帰っていると、誰かに見られているような、そんな視線を感じた。




「…ん?気のせい、か」




後ろへ振り返ってみたものの、そこには誰もいなかった。




なんか、誰かが後ろからついてきてるような気がしたんだけど…




うーん、誰もいないし勘違いか。




私は視線のことなど気に留めず、雨の中を帰って行った。




そしてこの日を境に、私は原因不明の視線を毎日感じるようになっていった。




誰かに見られているような、誰かに後をつけられてるような、そんな感覚だった。
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