俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
◇◆◇◆




翌日のお昼休み、私は再び神崎さんに呼び出されていた。




「えっと、柊くんにラブレター渡してくれたっ?」




「わ、渡したよ?もちろん…」




う…目を合わせることができない…
そんなキラキラと輝いた視線を向けないで…




昨日は柊くんと喧嘩?して渡せなかったから、机の中に入れておいたけど…




結局読んでくれたのかな…?




今日もいつもと変わらず寝てるだけだったけど…




「ありがとう水沢さん!それで?柊くんはなんて言ってたの!?」




渡したことを伝えると、途端にテンションが上がったようで、甲高い声をだした。




「いや、渡しただけで、特になにも言ってなかった…かな?」




「そっかぁ~…でも、渡してくれてありがとね!受け取ってくれたってことは可能性があるってことだもんねっ♪ありがとう水沢さん」




神崎さんは満面の笑みを浮かべると、スキップをしながら去って行った。
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