俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
私はそんな後ろ姿を苦笑いしながら見送った。




元はといえばあのラブレターさえ無ければ、柊くんと喧嘩するようなこともなかったんだけどね。




今朝学校へ来るときはどういう顔をしたらいいのだろうかと色々悩んでいたが、隣の席だからといって今までも特に話すこともなかったし、悩むことなどなにもなかった。




私は自分の席へと座り、横目で隣をみた。




昨日、一人で整理やらせっちゃって申し訳なかったかな…




何か一言言ったほうがいいかな。




あ~でも、昨日あれだけ私から言っといて話しかけるのは無理っ!

ほんと、昨日の私なにやってるのよ~…




と、頭の中が昨日のことで埋め尽くされていた。




「はーなちゃんっ」




そんな時、涼香ちゃんが小走りでやってきた。
< 162 / 331 >

この作品をシェア

pagetop