俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
「そんな難しい顔してどうかした?」




えっ…!
私、顔に出てたっ!?




「ううん、なんでもないよ?」




誤魔化すように笑ってみせたが、涼香ちゃんには通用しなかった。




「花ちゃん嘘つくの下手なんだから。バレバレだよ?」




「えっ…ご、ごめん」




私って嘘つくの下手だったの!?
そもそもあんまり嘘はつかないけど…




まさか涼香ちゃんに見破られてるなんて。




「謝らなくていいよ。私でよければいつでも話聞くからさ」




涼香ちゃん…!
思わずそのやさしさにうるっとしてしまった。
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