俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
「あの~えっと、どうして私はここに?」




「あっ急に連れ出しちゃってごめんね。腕、痛くなかった?」




彼女は少し心配そうに眉尻を下げていた。




どうやらこの子はさきほどの化粧の濃い女の子とは違い、悪い子ではなさそうだった。




「うんっ全然平気だよ!えっと」




この子なんて名前だっけ…




「私は、二兎涼香(Suzuka Nito)!水沢、花ちゃんだよね?」




「うん!えっと、涼香ちゃん、どうして私をここに?」




「どうしてってさっきのあの状況、どう考えてもやばかったよ~!」




「やばかった?ごめん、さっきから私、全然話についていけてないや…最初から説明してもらってもいい?」
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