俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
なるほどね~…




なんとなく話の内容がつかめてきた。




つまり、柊悠翔はかっこいいから、隣の席になった私がみんな羨ましいって思ってるってことなんだよね。



それであの化粧の濃い子は私に八つ当たりしてたわけだ。




一人で納得をしていると、涼香ちゃんは続けて話した。




「柊くんはみんなのもの、みたいな暗黙のルールまで出来ちゃってるから。話しかけないで遠くから見守っていようって」




「なんで?好きなら話しかければいいじゃん」




「うーん、それがね…」




そう言うと少し苦笑いをしていた。
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