俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
「柊くん」




「なんだよ」




「ありがとねっ」




「……ん」




愛想のない返事だなぁ。
まっ、柊くんらしいけど。




私は大人しく柊くんの背中に体を預けた。




ふふ、温かいなぁ。




それに、男の子の背中ってこんなに大きかったんだ。




なんかすっごく安心する。




柊くんにおんぶをされ、さっきまで体を襲っていた震えはどこかへと消え去っていた。




そして私はいつの間にか柊くんの背中で眠りに落ちていたのだった。
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