俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
「あのね、柊くんって…………女の子が大嫌いなの」




「えっ!?」




思わず声が漏れてしまっていた。




口を閉じるのを忘れ、目を真ん丸にさせた。




「柊くんが大の女嫌いっていうのは、もうみんなが知ってる有名なことなの。だから、柊くんを起こしてる水沢さんをみて、みんなびっくりしてたよ」




「そうだったんだ…知らなかった」




だから、あんなにも酷いこと平気で言ってきたのね。

納得は納得だけど…なんかもやっとする。




「知らなかったなら仕方ないよ!今度からは気をつけたほうがいいよ…ただでさえ隣の席でみんな羨ましがってるのに、そのくせ柊くんと仲良くでもなったりしたら…」




涼香ちゃんはそこまで言って、体をぶるぶると震わせていた。




まぁ、その先は言わなくても分かるけど。
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