俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
すると、玄関には先ほど帰ったはずの柊くんの姿があったのだ。




「…やっときたか」




「えっ私のこと待ってたの?」




思いがけない発言に目を丸くさせた。




「あんなことあった後で一人で帰らせるわけにいかねーだろ」




あ、ストーカーのことか…
そうだよね、柊くんには一番迷惑かけちゃったもんね。




…優しいなぁ。




柊くんの優しさに少し口許を緩めながら私たちは学校を出た。




柊くんと帰るのって初めてだなぁ。
ていうか、今だに一緒に帰ってるっていうのが信じられない…




あれ以来、帰りは涼香ちゃんと帰ってたから一人で帰ることはなかったけど。
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