俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
そう言うと柊くんは自分でも気づいていなかったのか、私と柊くんの距離にやっと気づいた様子だった。




いつもは3メートル距離を置いて座ってるのに…




いっ今なんて、もうすぐで顔がくっついちゃうとこだったよ!?




質問に夢中になっていた柊くんがどんどん私のほうへと身を乗り出し、もう少しで事故が起きる手前までの距離になっていたのだ。




柊くんの息遣いとか私の息遣いとか全部聞こえてたし…!
一体どうしちゃったのよっ~




「…わりぃ」




柊くんは気まずそうにそう呟くと、元の座っていた場所まで戻った。




ふぅ…これで少しはまともに会話ができる…




「柊くん?どうかしたの?なんか、いつもと様子違うみたいだけど」
< 241 / 331 >

この作品をシェア

pagetop