俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
あーだめだ。このままじゃ集中できない。

…一回頭冷やしてこようかな。




「私、トイレ行ってくる!」




そう言い残し私は教室を出た。




私は中庭へと向かいジュースを買うと、ふぅとため息を吐いた。




あーもう、変に意識しちゃうじゃん。




なんなのこの胸の鼓動は…さっきからうるさく鳴りっぱなしなんだけど。




にしても、私の思い違いかもしれないけど、涼太くんの名前を出すと、何となく柊くんの態度が変わるような気がする…気のせいかな。




不機嫌になるっていうか、イライラするようにみえるし、いつもの柊くんじゃないみたい。




二人の間でなにかあったのかな?




そんなことを考えると後ろから涼太くんがやってきた。
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