俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
「お前、トイレ行ったんじゃねーのかよ」




そういう声は不機嫌丸出しだった。




「いや、ちょっと喉乾いたからジュース買おうと思って…」




「ふーん。それで?俺一人に雑用押し付けて自分は転校生と楽しく休憩してたってわけか」




…なにそれ。




柊くんの言葉には明らかな棘があった。




確かに勝手に休憩してたのは本当だけど…でも…




「そんな言い方ないじゃん…」




「ほんとのことだろ」




柊くんは冷たい声でそう言い放った。




うっ…なにも言い返せない。
なんでそんなに怒ってるのかもわけわかんないし…
< 245 / 331 >

この作品をシェア

pagetop