俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
◇◆◇◆ 悠翔 side




俺たちは場所を変え、中庭へとやってきた。




あーもう、くっそ。イライラする。




自分でもわからない原因不明のイライラ。




しかもさっきあいつに冷たいこと言っちゃったし…

あいつ、泣きそうな顔してたな…




「柊…ちゃんと話すのは初めてだよね。僕のことは覚えてくれてる?」




「…あぁ。成宮涼太」




俺とは真逆の性格をしてるってことはよくわかってる。




出来ればこいつとは関わり合いたくなかった。




「単刀直入に言わせてもらうけど、俺は花が好きだ」




やっぱりな…
そんなの分かってたよ。

だから関わりたくなかったのに。




俺は成宮から視線を外した。
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