俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
「初めて花と出会った時から一目惚れしたんだ」




「…そうかよ」




なんでそんなこと一々俺に話す必要があるんだよ。




「柊も花のことが好きなんでしょ?」




「…は?」




俺が、あいつを好き…?




そんなこと一度も考えたことがなかった。




「お前の変な妄想に付き合わせんな。あいつのことなんて好きじゃねーよ」




そして俺は自嘲気味に言った。




「成宮も知ってんだろ?俺は女が死ぬほど嫌いなんだよ」
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