俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
思わず大きな声を出してしまっていた。




いっ、今なんて…




柊くんの言葉に目をぱちぱちとさせた。




「俺のことも名前で呼べよ」




そう言って柊くんは一歩私へと近づいて来たのだ。




「な、なんで!?」




「いいから早く」




意味わかんないだけどっ
え?なんでそんな不機嫌そうな顔してるのよ~!




柊くんのことを名前で呼ぶなんて…




無理無理無理無理無理!絶対無理!
苗字呼びが定着しちゃってて、今更名前で呼ぶなんて絶対無理!




私は全力で首を横に振った。
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