俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
こっこれじゃあさっきよりも距離が近いんですけど!?




やばい!どうしよう!
こんなに近いと胸の音聞かれちゃう!




余計に近くなってしまった距離に焦りを隠せなかった。




もうこれは言うしかない言うしかない言うしかない…




よしっ大丈夫、今なら言える大丈夫…落ち着いて。




深呼吸を繰り返し、意を決したように私は柊くんと目を合わせた。




そして、




「………………はる、と…くん」




聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で呟いたのだ。




そして私はすぐさま柊くんから視線を外し俯いた。




顔から火が出そうな勢いだった。
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