俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
柊くんの言葉に色んな感情が駆け巡っていた。




「…なんなのよ」




震える声でそう呟くと、それと同時に一粒の涙が頬を伝った。




「なによ…柊くんのばか…あほ!ばかばかばかばか!」




「………花?泣いて…あ、ちょ!待てよ!」




もう柊くんなんか知らないっ!!




私は溢れる涙を堪えることが出来ず、この場を立ち去った。




両手で必死に涙を拭いながら廊下を走った。




呼び止めようとする柊くんの声は耳に入らなかった。




酷いよっ…なんなのさ…っ
どうしてそんなこと言うのよ…!
< 280 / 331 >

この作品をシェア

pagetop