俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
何故自分がこんなにも涙を流して、胸が痛くなるような切なく悲しい思いを抱えているのかはわからなかった。




辛くて、苦しくて…悲しかった。




なんで、私泣いてるのよっ…!




暫く走り続け、中庭の近くまでやってきた。




「…はぁ」




トイレの鏡で自分の顔を確認する。




うわ…泣いたせいで目ちょっと腫れてるし赤くなってる…
こんな顔で涼太くんと会うの嫌だなぁ。




それに、出来れば今は誰とも話したくないんだけどなぁ…




でもきっと涼太くん待ってるだろうし。




…ふぅ…大丈夫。いつも通りにしてれば大丈夫。
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