俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
突然のことに何が起きたのか分からなかった。




だが、瞬時に今自分がどういう状況になっているのかを理解した。




涼太くんは力強く私を抱きしめ、大きな右手で頭を撫でられていた。




「…俺にしなよ」




「え?」




涼太くんの声が耳元で囁かれ、脳に全身に響き渡る。




「俺…花のことが好きなんだ。初めて会った時からずっと好きだった」




そう言って涼太くんは更に私を抱く腕に力を加えた。




私は涼太くんの突然の告白に頭が真っ白になってしまっていた。
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