俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
涼太くんが、私を好き…?

いつもみたいな、冗談とか罰ゲームじゃなくて?




「ほんとに、真剣に…花のことが好きなんだ」




「涼太、くん…」




涼太くんの声色から嘘や冗談を言っているようには到底思えなかった。




涼太くんの胸の鼓動がどんどん加速していくのが伝わった。




「俺なら花に辛い思いなんて絶対にさせない。涙なんか絶対流させない。俺が花の一番近くにいて、ずっと花の笑顔を見ていたいんだっ」




涼太くんの言葉に目頭が熱くなった。




こんなにも優しく、愛のある言葉を今まで言われたことがなかった。




どうしようっ…今こんな優しいこと言われたら私、泣いちゃうよ…
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