俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
えっ何々!?
なんでため息ついてるわけ!?




私が悪いのっ?なんか変なこと言っちゃった!?




戸惑う私を前に柊くんは下を向きながら一人ぶつぶつと何かを言っていた。




そして大きく深呼吸をすると、私へと真っすぐに向いた。








「それってつまり、俺のこと好きってこと、だろ?」








「………えっ!?」




私が、柊くんのこと…好き…?




考えたこともなかった。

だって今まで好きな人なんて出来たことなかったし、それに好きっていう感覚もどういうものなのか全然分かんなくて…




「私、柊くんのこと好き…なの?」




「それ、俺に聞く?」




柊くんはやれやれといった表情を浮かべていた。
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