俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

◆ｔｈｉｒｄ

◇◆◇◆




柊くんと気持ちを伝えあったあの日から数日が経過した。




私たちは晴れてお付き合いをすることになったのだ。




涼香ちゃんにそのことを報告すると、最初はすごく驚いてたけど、おめでとうって言ってとても喜んでくれていた。




今が夏休みで本当によかった…




もし私と柊くんが付き合ってることが誰かにバレたりでもしたら私…




その先のことを考えると恐怖で体を震わせた。




これ以上、考えるのはやめておこっと…




そんな夏休み真っ盛りの中、私は学校の屋上にいた。




何故かというと、柊くんが夏休みの補講を今教室で受けているからそれが終わるのを待っているのだ。




補講が終わった後に出かけようって約束してたけど…

あの日以来、今日が会うのが初めてだ。




うぅ…緊張する…