俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
そして気づけば窓の外は暗くなっており、最終下校時刻が近づいていた。




よしっこれがラスト一枚…!




最後の資料をまとめ終えると、私は両腕を天へと上げた。




「終わったぁ~!疲れた…」




達成感と疲労感に身を包みながら、大きく伸びをした。




柊くんはというと、特に顔色一つ変えず肩を回していた。




「意外と早く終わってよかったね~」

「…」




さっきまでのことなどすっかり忘れ、つい話しかけてしまっていた。




しかし彼はというと、一切口を開くことなく無視をした。




柊くんってテンションあがることとかあるの?




喜びくらい一緒に分かち合ってくれてもいいのにっ!
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