俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
すると、今度は別の女の子がとことこと小走りで一息ついている私の元へとやってきた。




「今の、大丈夫だった?あの子ちょっと過激で有名な子だから、気にしなほうがいいよ」




心配そうに言う女の子は、少し苦笑いをしていた。




「…?えっと、ごめん。なんのこと?」




この子もさっきの子も、さっきから何を言っているのだろう。




私にはさっぱり理解出来ていなかった。




「えっ、知らない、の?柊、悠翔くん…」




「柊悠翔…誰それ?有名人なの?」




「…もしかして、ここら辺の人じゃない?」




女の子は少し驚いた様子で目をぱちぱちとさせていた。
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