俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
あの性格も口も悪い柊くんがっ?
ふふっいいものみちゃった。




柊くんでも照れることあるんだっ

なんか新しい一面知っちゃったかも。




「…今日の放課後雑用は?」




話を逸らすように柊くんが口を開いた。




「えっと、一応あるみたいだけど…柊くん病み上がりだし休んでいいよ?」




「勝手に決めつけんな、俺も行くから」




それだけ言うと、柊くんは席を立った。




私は教室を出て行く彼の後ろ姿をぼーっと見ていた。




柊くんって、実はいい人とか?




ふふっ、そんなわけないか。




私は口許を緩めながら次の授業の準備をした。
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