弱虫総長と七人の護衛
「「ふぁーい」」
一応渾名が決まったためか、二人は途端に大人しくなった。
そのまま階段を上がり、二階の一番奥の部屋に奴等を放り込んだ。
俺の部屋は三階にあるので、扉を閉めたら今度はそのまま廊下を逆流する。
やけに長く感じる廊下を歩きながら、俺は中二の頃にある人から名付けられた渾名を思い出していた。
「そういや、あの人と最後に会ってからもう二年近くにもなるのか……」
そんなに時が経ってしまっていた何て少し信じられない。
あの頃純粋な文学少年だった俺は、今や危険な世界に片足を突っ込んだ暴走族の副総長青年だ。
本当、人はいつどこで変わるか分からない。
そう思い小さくため息を吐いた俺は、階段の最後の段を上がりきり、そこから一番近い扉を開け、整頓されたベッドに体をダイブさせ、ゆっくりと目を閉じた。
もう眠すぎて意識はもとい感覚も無くなりつつあったが、何故かさっき思い出したあの人の声だけは脳裏にちらついて、
それから俺が完全に落ちるまで、離れてはくれなかった。
一応渾名が決まったためか、二人は途端に大人しくなった。
そのまま階段を上がり、二階の一番奥の部屋に奴等を放り込んだ。
俺の部屋は三階にあるので、扉を閉めたら今度はそのまま廊下を逆流する。
やけに長く感じる廊下を歩きながら、俺は中二の頃にある人から名付けられた渾名を思い出していた。
「そういや、あの人と最後に会ってからもう二年近くにもなるのか……」
そんなに時が経ってしまっていた何て少し信じられない。
あの頃純粋な文学少年だった俺は、今や危険な世界に片足を突っ込んだ暴走族の副総長青年だ。
本当、人はいつどこで変わるか分からない。
そう思い小さくため息を吐いた俺は、階段の最後の段を上がりきり、そこから一番近い扉を開け、整頓されたベッドに体をダイブさせ、ゆっくりと目を閉じた。
もう眠すぎて意識はもとい感覚も無くなりつつあったが、何故かさっき思い出したあの人の声だけは脳裏にちらついて、
それから俺が完全に落ちるまで、離れてはくれなかった。