弱虫総長と七人の護衛
PRIDE
「えへへ、助けてくれてありがとね、萩」
「助けた訳じゃないですけどね、この借りは三万円で手を打ちましょう。早く死ね」
すり寄ってくる総長の相手もそうそうに切り上げ、俺はふわぁと小さく欠伸をする。
どうやらさっきの喧嘩で随分と消耗してしまったようだ。
一対五だったとはいえ、いつもなら瞬殺にできる俺が奴等相手に数分もてこずった。
「……老化かな」
馬鹿か、俺は。そんなことは無いだろ。
動きが鈍かったのは疲れのせい。で、その元凶は隣にいるこいつしかいないって訳だ。
だから俺は言うんだろ?
「死んでください、総長」ってね。
「助けた訳じゃないですけどね、この借りは三万円で手を打ちましょう。早く死ね」
すり寄ってくる総長の相手もそうそうに切り上げ、俺はふわぁと小さく欠伸をする。
どうやらさっきの喧嘩で随分と消耗してしまったようだ。
一対五だったとはいえ、いつもなら瞬殺にできる俺が奴等相手に数分もてこずった。
「……老化かな」
馬鹿か、俺は。そんなことは無いだろ。
動きが鈍かったのは疲れのせい。で、その元凶は隣にいるこいつしかいないって訳だ。
だから俺は言うんだろ?
「死んでください、総長」ってね。