弱虫総長と七人の護衛
A「だからって……少し騙された気分になります」

Q「あはは、ごめんごめん。でもさ、やっぱり分かんないんだよ、君が何を意図しているのか。だって、君のセリヌンティウスは生きてるじゃないか。君が友を助けたことは分かりきっている」

A「…………」

Q「否定的な答えがほしいの?」

A「……俺は、」




俺はそのまま押し黙った。
その後、心理カウンセラーの遥人さんが何を聞こうと、頑として口を開かなかった。
ただ、部屋の窓から見える夕焼けをぼんやりと眺め、その日をやり過ごしたことを覚えている。
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